日本政策金融公庫の融資決定後の手続きや流れを解説

日本政策金融公庫の融資が決定した後は、契約手続きを経て資金が着金します。
かつては郵送でのやり取りが当たり前だった日本政策金融公庫の契約手続きも、現在では「電子契約サービス」を利用してスマホやパソコンだけで完結させる方が主流になっています。
とはいえ、電子契約・書面契約のどちらを選ぶかによって、それぞれ必要書類や進め方が異なります。
当記事では、融資決定(内定)の連絡を受けた後の契約手続きから着金までの流れを、2026年時点の最新情報にもとづいて解説していきます。
日本政策金融公庫の融資決定後の手続きや流れ

日本政策金融公庫から融資決定(内定)の連絡を受けた後は、契約手続きを進めます。
手続き方法として、電子契約と書面契約の2種類から選択可能です。
結果の通知後の対応に不備がある場合、実際の着金まで時間がかかってしまう場合もございますので、手続手順をしっかり確認し、不備なくスムーズに対応するよう心がけましょう。
融資の決定までの流れを知りたい方は以下の記事もご参照ください。

契約手続きの選択(電子契約 または 書面契約)
現在は、スマホやパソコンで完結する「電子契約」を利用するのが一般的です。
- 電子契約サービスを利用する場合
現在は、スマホやパソコンで完結する「電子契約」を利用するのが一般的です。電子契約では、契約書類への記入・押印や収入印紙の貼付そのものが不要になり、画面上での電子署名のみで手続きが完了します。契約金額に応じた収入印紙代が0円になるだけでなく、郵送のやり取りが発生しないため、着金までの期間短縮にもつながります。 - 従来の書面(紙)契約を利用する場合
郵送されてくる借用証書などの紙の書類に記名・実印での押印を行い、収入印紙を貼り付けて公庫へ返送します。
契約に必要な書類を提出する
契約方法による違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | ① 電子契約(現在の主流) | ② 従来の書面(紙)契約 |
| 紙の借入証書 | 不要(画面上で電子署名) | 必要(公庫から届いた原本に署名・押印) |
| 収入印紙代 | 0円(完全不要) | 必要(融資額に応じた印紙を貼付) |
| 印鑑証明書 | 必要(画像アップロード等) | 必要(原本を郵送) |
| 手続場所 | スマホやPCの画面上 | 郵送または公庫窓口 |
1.借入証書
借入証書とは、借入条件等を明らかにする証明書のようなものです。
日本政策金融公庫から郵送で届いた借入証書に対して、借主・連帯保証人の署名と実印による押印が必要となります。
また、後述の収入印紙を貼付する必要がありますので忘れずに対応しましょう。
2.印鑑証明書
借主(法人の場合は法人+代表者個人)・連帯保証人の印鑑証明書(ご融資日から3か月以内のもの)を各1通ずつ提出が必要となります。
ただし、電子契約サービスを2回目以降ご利用の方で、メールアドレスや電話番号などの登録内容に変更がない場合は、同意書や印鑑証明書の提出が省略できるケースもありますので、該当しそうな方は担当窓口に確認しておくとよいでしょう。
印鑑証明書は役所や証明サービスコーナーなどで発行できます。
マイナンバーカードをお持ちの方はコンビニのマルチコピー機で発行する方法もありますので、やりやすい方法で取得しておきましょう。
3.送金先口座の預金通帳、当座照合票
口座確認のため、送金先口座の通帳の表紙および見開き1ページ目(支店・口座番号・預金種類が載っているページ)のコピーが必要となります。
Webバンク(ネット専用口座や紙通帳を発行していない口座)をご利用の場合は、「金融機関名・支店番号・預金の種類・口座番号・口座名義人(漢字・カナ)」および「直近の取引明細」の両方が確認できる画面をキャプチャし、印刷またはPDF化して提出する必要があります。
4.収入印紙
紙の借入証書で契約する場合のみ必要です。
借入金額に応じた印紙を借用証書左上の所定欄に貼付したうえで、実印を印紙と証書の両方にまたがるように押す「消印」を行います。
日本政策金融公庫から郵送で届いた借入証書や契約のご案内に収入印紙の金額が記載されておりますので、確認しましょう。
収入印紙はお近くの郵便局や法務局で購入することができます。(コンビニでは高額な収入印紙を取り扱っていない場合が多いので注意しましょう。)
5.口座振替の手続き(返済用口座の登録)
毎月の返済を行う口座を登録します。オンライン上で登録を完了できるWeb口座振替サービス、または紙の「預金口座振替利用届」を提出します。
6.団体信用生命保険の申込書兼告知書(任意)
団体信用生命保険(以下、団信)とは、借入した人が死亡などにより返済できなくなってしまった場合に、生命保険会社が保険金として債務を代わりに返済する保険のことです。
団信の加入は任意となりますが、借入の途中から申し込むことが出来ないので、ご案内事項をよく読み加入の有無を検討しましょう。
7.包括同意書・ご融資条件欄に指定された書類
個人情報などの利用に関する包括的な同意書のほか、日本政策金融公庫から個別に指定された書類を提出する必要があります。
一般的に契約内容のご融資条件欄に必要書類が記載されますが、特段無ければ対応不要となります。
返済の流れ
返済については、登録した振替口座で毎月自動返済していくパターンが一般的です。返済期日や毎月の返済額は、契約完了後に発行される「ご返済証明書(返済予定表)」で確認できます。
当初の借入契約において、一括払いも選択可能ですが、多額の融資になるケースが多いので、資金繰りの観点から分割返済をオススメしております。
なお、融資の種類によっては返済期間中に分割返済から一括返済に変更することが認められるケースもありますが、慎重に検討しましょう。
まとめ
日本政策金融公庫の融資決定後の流れについて解説しました。
融資決定後の提出書類等に不備がある場合、着金まで時間がかかってしまうケースもありますので、最後まで気を抜かずに対応しましょう。
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